このゲームにおいては、PCたちは基本的に知り合いであるものとして始まります。
PCたちは、フサ毛のぬいぐるみにしか見えない一匹の最下級天使"えんぜくん"との出会いや、ヒロインの相互扶助組織である"カルテル"に代表される何らかの方法によって、魔力の使い方や変身能力を授かった仲間です。
力を得ると共に地上界の危機を知り、PCたちは、あるいは友達や家族を守るため、あるいは自分のため、戦いに誘(いざな)い出されたのです。
魔力で武器を具現化し、ヒロインへ変身したPCは、装備の恩恵を受け、魔法の使用が可能になり、魔族と戦う能力を発揮できるようになります。
またこの状態においては、たとえ顔を覆う防具をつけていなくても――ヒロインはそんなものを身につけるべきではありませんが――、一般人には決して、外見から正体がばれる事はありません。もっとも、ごく親しい者には、ときおり気付かれてしまう事もありますが……
PCたちの、ヒロインとしての神々しくも愛らしい姿が、一般人の認識を美しく歪めてしまうのだと解釈してください。
さて、そんな背景を持った少女たちですが、年がら年中戦闘ばっかりしているキリングマシーンでは決してありません。彼女たちは普段、普通の女の子として、学園に通ったり働いたりしています。
ですが、そんな平和を脅かす影が、日常を遮る日がやって来ます。
その兆候は、ふと普段の通学路で異質な気配を感じたり、友達の様子が見るからに変だったり、さまざまにある事でしょう。
場合によってはえんぜくんから直接危機を知らされたり、もっと直接的な場合は、突然魔族が襲ってくる場合もあり得ます。
こうしたオープニングフェイズを経て、戦闘をしたり、魔族の作り出した異質な空間によるダンジョンに挑んだりといった戦いが訪れるのです。
PCたちは変身ヒロインというか魔法少女というか、とりあえずそこらへんの存在である事には間違いありません。
こういったジャンルのキャラクターのお約束として、なるべく自分たちがそういった存在である事を隠し、一般人を巻き込まないように配慮する必要があります。
それは基本的に、一般社会にとって非常識の存在である"魔族"や"魔法"といった概念を隠す事で、パニックを防ぎ日常を守るためでしょう。PCの社会的・精神的特徴から、日常を守ることの大切さを考えてみてください。
こうして魔族の尖兵を殲滅したり、ダンジョンを攻略したりして、セッションのクライマックスには、たいてい事件の元凶となった強力な魔族との戦いが控えています。
こういった輩を打ち倒し、日常を守り平和を取り戻しましょう。
とはいえ、本ゲームはあくまでもエロゲーです。
強力なモンスターと戦えば、鎧は壊され、裸に剥かれ、犯されるのが楽しみのエッセンスであるとも言えます。
頑張って、ギリギリの戦闘をお楽しみください。