フェンサー
 フェンサーもまたファイターと同じく武器戦闘に主眼を置いたクラスですが、ファイターが『力』による戦いを行うのに対して、フェンサーは『技』に重きを置きます。
 典型的なフェンサーとは、小剣と軽量な鎧を身につけた身軽な戦士と考えればよいでしょう。ファイターの直線的な戦い方に比べると彼らの戦い方はより技巧的です。軽快な脚さばきで敵の攻撃をかわし、一瞬の隙に蜂の一刺しのような鋭い攻撃を撃ち込む事がその戦い方となります。
 その戦い方の特性上、重装備で身を固めたファイターほどの耐久力は無く、上手く急所を突けた場合を除けば一撃の威力も強烈なものではありません。そのため、強靭な皮膚や巨体を持つ魔物との戦いにおいては安定して力を発揮できるとは言いがたい戦士であるとも言えます。
 しかし、フェンサーが最大の力を発揮するのは、人間大かそれ以下の大きさの、ずば抜けた強靭さを持つわけではない敵を相手取る場合です。その素早い動きは生半可な事では捉えられるものではありませんし、何より敵の攻撃に合わせた反撃の一閃や二刀流による手数の多さはファイターには無い特徴です。
 ファイターがパーティの主戦力となる存在であるならば、こちらは遊撃手としての役目を担う戦士と言えるでしょう。

 もともとフェンサーの技というものは、戦場ではない場所の剣技として生まれたものです。
 分厚い鎧を着込んだ者や強靭な肉体を持つ魔物を相手取るのではなく、街中などでの襲撃からの護身の目的で生み出された剣術がその源流にはあります。
 そのため、高貴な立場の者が手習いに身に着けている場合なども少なからず見受けられます。
 冒険者・討伐者でフェンサーとしての技量を持つ者は、そういった流れを組む剣術を学んだ者であるか、あるいは身のこなしの素早さを活かして戦う術を独学で身につけていくうちに、そういった剣術と同等の境地に至った者である事が大半です。
 中には暗殺者の技量としてこのような戦い方を心得ている者もいることでしょう。
装備制限 武器:『剣』『槍』で片手用の物、および弓・投具
防具:盾および重鎧不可
CL 【MP】 【腕力】 【技量】 【敏捷】 【魔力】 【耐力】 【器用】 【感知】 【知力】
1 0 0 1 1 0 1 0 0 0
2 0 1 2 2 0 2 1 1 0
3 0 1 3 3 0 3 1 1 1
4 0 2 4 4 0 3 2 2 1
5 0 2 5 5 0 4 2 2 1
6 0 3 6 6 0 5 3 3 2
7 0 3 7 7 0 6 3 3 2
8 0 4 8 8 0 6 4 4 2
9 0 4 9 9 0 7 4 4 3
10 0 5 10 10 0 8 5 5 3
スキル名称 習得前提条件 使用タイミング 効果
《剣マスタリー》 なし 常時 種別『剣』の【命中力】と【攻撃力】に+1を得る。
《剣ハイマスタリー》 該当CL5以上
《剣マスタリー》習得済み
常時 種別『剣』の【命中力】と【攻撃力】に+1を得る。
《槍マスタリー》 なし 常時 種別『槍』の【命中力】と【攻撃力】に+1を得る。
《槍ハイマスタリー》 該当CL5以上
《槍マスタリー》習得済み
常時 種別『槍』の【命中力】と【攻撃力】に+1を得る。
《必中攻撃》 なし 主行動 【命中力】+2、【CRT】+3の補正を得た白兵攻撃を行う。
なお、《二刀流》状態では使用できない。
《二刀流》 なし 常時 武器を2つ装備し、攻撃時にそれぞれの武器で1回ずつ、
合計2回の攻撃が可能になる。
ただし、それぞれの判定には【命中力】-2、【攻撃力】-1を受ける。
また、ファイターの主行動スキルは一切併用できなくなる。
《二刀流・極》 該当CL5以上
《二刀流》習得済み
常時 《二刀流》使用時のペナルティが、【命中力】-1に緩和される。
《躱し身》 なし 常時 【回避力】に+1を得る。
《躱し身・極》 該当CL5以上
《躱し身》習得済み
常時 【回避力】に+1を得る。
《クリティカルアップ》 なし 常時 白兵攻撃または投具・弓による攻撃のクリティカルヒット発生時、
ダメージに+2を得る。
(多重クリティカルが発生しても、この+2は一度しか適用されない)
《閃刃》 なし 常時 白兵攻撃の【CRT】-1を得る。
ただし、《二刀流》状態では発動しない。
《急所狙い》 なし 主行動 【CRT】-1の補正を得た白兵攻撃を行う。
ただし、自身の次の行動順が回って来るまでの間、
【回避力】-1のペナルティを受ける。
《複数攻撃》 なし 主行動 2体の対象に対して1回ずつ白兵攻撃を行う。
ただし、この際に行う攻撃は、主行動スキルを伴わない白兵攻撃
(いわゆる通常攻撃)に限る。

(《二刀流》中であれば、2体それぞれに2つの武器で1回ずつ攻撃可能)
ただし、自身の次の行動順が回って来るまでの間、
【回避力】-2のペナルティを受ける。
《追撃》 なし 攻撃判定直後 直前に攻撃した対象へ、もう一度攻撃を行う事ができる。
ただし、この際に行う『2度目の攻撃』は、
主行動スキルを伴わない白兵攻撃(いわゆる通常攻撃)に限る。
(《二刀流》中であれば、この攻撃も2つの武器で1回ずつ可能)

ただし、自身の次の行動順が回って来るまでの間、
【回避力】-2のペナルティを受ける。
また、《複数攻撃》とは併用できない。
《パリイ》 なし 回避判定直後 直前に降った回避判定に、後付けで達成値を+1する。
このスキルは1戦闘ターンに1回しか使用できない。
《カウンター》 なし 回避判定直後 回避に成功した直後、自身へと攻撃してきた者に対して
1回だけ白兵攻撃を行う事ができる。
(《二刀流》状態であれば2つの武器で1回ずつ攻撃可能)
この攻撃に主行動スキルは適用できない。
また、このスキルは1戦闘ターンに1回しか使用できない。
《剣舞》 該当CL5以上
《カウンター》習得済み
常時 《カウンター》による反撃が、1戦闘ターンに2回まで可能になる。