スカウト
 スカウトは、冒険者という生き方を体現したかのようなクラスです。
 もともと冒険者という存在は、この世界に魔物が襲来する以前からあったものでした。当時の彼らは隊商の護衛や山賊の討伐、物品調達、施設警備や犯罪捜査の代行などといった仕事をその時々の必要に応じて請け負って行う存在で、そのあらゆる場面で活用されたのが探索者たるスカウトの技術です。
 真っ向からの戦いにおいては戦士に叶うべくもありませんが、危険をいち早く察知し、罠を外し、さまざまな障害を排除して目的を達する事においては戦士よりも遥かに万能です。その万能さこそが、何でも屋としての冒険者にとっては重要なものなのです。

 もっとも、魔物の襲来以降のこの100年ほどにおいては、魔物退治を専門とする討伐者と、それ以外の仕事を請け負う冒険者の棲み分けも徐々に進んできており、魔物襲来以前に比べるとやや肩身が狭い事は否めません。また彼らは戦闘をその本業としてはいませんから、魔物との戦いに加わるのは危険という面もあります。
 しかし、人間同様に罠を張り巡らせ、自らの棲家に宝を蓄え守る妖魔たちの棲家を攻略する場合など、スカウトの技量を持つ者が討伐者として活躍する機会は決して少なくありません。先見の明を持つ討伐者はスカウトを仲間にして、あるいは自らスカウトとしての技を学び、活動の幅を広げています。
 一方で、ヴァルキリーズ・チルドレンとしての力を持った者は、スカウトから討伐者へと河岸を変える者も見受けられます。純粋なスカウトとしてできる仕事はおよそ何でも屋的なものか、あるいは窃盗などの犯罪でしか活かせないものであり、そういった仕事では一攫千金や栄達は望めようもないからです。

 直接的に戦闘に参加する事は不得手ですが、いれば排除できる障害の種類が増えるクラス、それがスカウトだと言えます。
装備制限 武器:『剣』『槍』で片手用の物、および弓・投具
防具:盾および重鎧不可
CL 【MP】 【腕力】 【技量】 【敏捷】 【魔力】 【耐力】 【器用】 【感知】 【知力】
1 0 0 0 1 0 1 1 1 0
2 0 0 1 2 0 2 2 2 0
3 0 1 1 3 0 3 3 3 1
4 0 1 2 4 0 3 4 4 1
5 0 1 2 5 0 4 5 5 1
6 0 2 3 6 0 5 6 6 2
7 0 2 3 7 0 6 7 7 2
8 0 2 4 8 0 6 8 8 2
9 0 3 4 9 0 7 9 9 3
10 0 3 5 10 0 8 10 10 3
スキル名称 習得前提条件 使用タイミング 効果
《投具マスタリー》 なし 常時 投具使用時の達成値に+2を得る。
また、ダメージを与える投具であれば、そのダメージにも+2を得る。
《投具ハイマスタリー》 該当CL5以上
《投具マスタリー》習得済み
常時 投具使用時の達成値に+1を得る。
また、ダメージを与える投具であれば、そのダメージにも+1を得る。
《弓マスタリー》 なし 常時 種別『弓』の【命中力】と【攻撃力】に+1を得る。
《弓ハイマスタリー》 該当CL5以上
《弓マスタリー》習得済み
常時 種別『弓』の【命中力】と【攻撃力】に+1を得る。
《躱し身》 なし 常時 【回避力】に+1を得る。
《暗視》 なし 常時 ギミック『暗闇』の効果を受けなくなる。
《ギミック解除》 なし 主行動 シーンに仕掛けられたギミックひとつを解除する。
戦闘中であれば、1ターン分の自己の手番を消費する必要がある。
ただし、GMが『解除不能』と指定したものは解除できない。
《陽動》 なし 敵の命中判定直後 敵単体の白兵攻撃の対象を、スキル使用者自身へと変更する。
このスキルは1戦闘ターンに1回しか使用できない。
《俊足》 なし 常時 自身の【先制力】を+4する。
《神速》 該当CL5以上
《俊足》習得済み
常時 自身の【先制力】を+4する。
《宝の嗅覚》 なし 常時 ランダム宝箱表を振る際、1つの宝箱につき1項目だけ
振り直しが可能になる。
《インタラプト》 該当CL5以上 特殊 エネミーが主行動スキルを何か使おうとした時に宣言する。
対象となったエネミーの行動をキャンセルさせ、その手番での
行動権利のみ消費させる。
このスキルは1戦闘に1回しか使用できない。
《即効処方》 なし 主行動 『薬剤』分類のアイテムを任意の単体に対して使用し、
10分間の安静を経ず、即時効果を発動させる事ができる。