男性キャラクターについて

ここでは、男性のプレイヤーキャラクターの作成と運用に関するルールを規定します。

本作におけるプレイヤーキャラクターは、全てヴァルキリーズ・チルドレンです。
そしてフェルサリアにおいては、男性のヴァルキリーズ・チルドレンも少数ですが確かに存在します。

しかし、ゲームシステム的な運用上の都合もあって、通常の(=女性の)プレイヤーキャラクターとは
ルール的に仕様が異なる部分が多数存在します。
以下に、その差異を列挙していきます。
クライシスアクトとVP・SP

男性キャラクターは、通常の(女性の)キャラクターと違い、
クライシスアクトによって自身の危機を演出する事で【VP】を得る事はできません。

男性キャラクターは、仲間の女性キャラクターがクライシスアクトを使用した際、PLの許可を得て
演出に共演する事で初めて【VP】【SP】を獲得する事ができるのです。

演出に共演するというのは、具体的には下記の男性用クライシスアクトを使用します。
アクト名称 概要
<放せない目> 女性PCのあられもない姿を目の当たりにしてしまう。
その際、自身が興奮してしまうか、あるいは陵辱者に怒りを燃やすかなどは自由に演出してよい。
<偶然に触れる体> ダメージを受けたりなどして吹き飛ばされて来たりした女性PCの体に密着してしまった事にする。
<身繕いの手> 女性PCの裸体を隠す、破けた服の代わりになるものを貸すなどする。
主に服を破かれる系の軽傷系アクトに対して使用する想定。
<男の務め> 女性PCの描写に対して、『それ以上の事をされそうになった所で、助けた』という事にする。
主に軽傷・中傷ダメージ系アクトに対して使用する想定。
<魔淫の虜> 女性PCが受けるはずだった陵辱行為を、敵に成り代わって自分が行った事にする。
自身が催淫状態、またはへレティアの瘴気の影響下でのみ使用可能。
<救いの抱擁> 女性PCがアクトで陵辱行為を受けた描写を行った後、自身が敵から引き剥がした事にする。
その際に抱きしめてあげたりすると、なおよい。
主に重傷ダメージ系アクトに対して使用する想定。

見ての通り、これらのアクトには、獲得できる【VP】が個々に設定されていません。
なぜならこれらのアクトは、女性キャラの使用したクライシスアクトを対象として指定し、
その女性キャラの獲得した【VP】の半分にあたる【VP】【SP】を自身が獲得するからです。
(※『半分を横取りする』のではありません。
 『女性PCが得た【VP】の半分に相当する値ぶん、男性PC側も【VP】を貰える』のです)

この際、女性キャラが一度に複数のクライシスアクトを使用していた場合には
それら複数のクライシスアクトを一度に対象として指定する事ができます。
その場合、女性PCが合計で獲得する【VP】の半分を、男性側は得る事ができます。
(端数は切り捨てます)

基本パターンとしては
『瘴気によって理性を狂わされ、衝動的に仲間を押し倒してしまう』
『魔物に体を弄ばれている仲間の姿を見て、怒りを燃やす』
『突き飛ばされた拍子にラッキースケベが発生する』
『貞操の危機から救い出した事によって仲が深まる』
といった形のいずれかになるでしょう。
しかし、これはあくまでも基本形です。上記アクトの示すシチュエーションに添ってさえいれば、
共演相手となるPL(とGM)の許可がある限り、どのような形での共演でも構いません。

なお、上記のクライシスアクトは、個々を1セッション中に2回以上使う事はできず、
また1シナリオ中に使用できるクライシスアクトは最大6個までという制限も存在します。

穢れ

男性キャラクターは、データ的な『穢れ具象』を取得しません。
これは穢れによって心身が変容しなかったり、いわんや穢れを受け付けなかったりという事では
決してありません。
世界観的なフレーバーとして穢れは発生しているものの、それを(エロス要素の表現として)
データとして取得するわけではない、というだけです。

【SP】の蓄積に応じてサディスティック性の向上や男性器の肥大化、精液に媚薬効果が混じるなど
心身の変容は発生します。