魔獣の塒
概要
このシナリオは、GL1〜2の初期キャラクターを対象としたものです。
内容としては、ごく単純なモンスター退治モノとなります。非常に単純な内容であり、オンラインセッションでも4時間はかからないでしょう。
このゲームを初めてプレイするプレイヤー向けのチュートリアルシナリオと考えてもいいかもしれません。
オープニングシーン
PCたちが、ある冒険者向けの酒場にいる状態から開始します。
(最初からPCたち同士は顔見知りでもいいですし、今回が初対面でも構いません)
PCたちが各々たむろしていると、役人風の男性が店主と何やら話していき、そのあと店主によって店内の掲示板に張り紙がされます。
PCたちがその内容について食いついてきたならば、店主が詳細を語ります。いわく、さきほどの役人風の男性は行政を代行しているソルレオン神殿の神官であり、今回は魔物討伐の依頼に来たのだという事から話は始まります。
依頼内容は、ダンジョンに巣食った魔物の殲滅と、そこにヘレティアの木を発見したならばこれを排除してくる事です。
このダンジョンは、街から少し離れた位置にある森で、きこりが偶然に見つけたものです。小さな崖に空いた竪穴のように見えたそれを、当のきこりも最初は何とも思っていなかったものの、ある日魔物が出入りしているのを見かけたと言うのです。
店主はちょうど手の空いていたメンバー(=PCたち)にこの仕事を薦めてきます。報酬は一人400G.P.です。
PCたちがこの依頼を引き受けるとしたならば、ミドルシーンへと移行します。
ミドルシーン
PCたちが問題のダンジョンへと移動したところからミドルシーンは開始されます。
ダンジョン内は暗く、[暗闇]ギミックが常に働いています。このペナルティを打ち消すには、PCたちが何らかの方法で照明を用意する必要があります。例えば松明やランタンを使ってもいいですし、《光明》や《陽球》の魔法という手段もあります。
ただし、照明をつけると、土でできた壁や床のそこかしこにヘレティアの花が咲いている事が明らかになります。入口付近の時点ではまだ体に悪影響を及ぼす程ではありませんが、それでもこの奥にへレティアの木が自生している事はほぼ確実と言えるでしょう。
ダンジョン内は、下記のような構造になっています。
[入口]
┏━━┻━━┓
[部屋A] [通路B]━[部屋C]
┗━━┳━━┛
[部屋D]
部屋Aに近づくと、胸の悪くなるような酷く濁った鳴き声が聞こえてきます。部屋に入らずに様子を密かに伺うのであれば、そこに4匹の魔獣グルヌイがたむろしている事が見て取れます。
PCたちはこれを無視して避けて行く事もできますが、今回の依頼内容が魔物の殲滅である事を考えると、避けて通るのは誠実とは言えない行動です。PCがそのような行動を取ろうとした場合、その観点から念を押してください。
グルヌイ4匹のうち、1匹は『強個体』です。詳しくは戦闘ルールを参照してください。
通路Bを通ろうとするとき、照明がついていれば、足元に複数の足跡がある事にPCたちは気づきます。
足跡は、入口方面に向かうものと部屋C方面に向かうものが半分、部屋Dへ向かうものが半分を占めます。そのため、部屋Dが魔物たちの本拠地となっている部屋であろう事は推測できます。
より詳細に足跡を観察するならば、それは人間よりも一回り大柄な生き物のものだとわかります。
部屋Cは物置のようになっています。価値があるかもしれない物品もゴミも混在した状態で雑多に物が置かれています。お世辞にも衛生的とは言えない場所ですが、もしここを漁るのであれば、宝箱表を1回だけ振る事ができます。
宝箱表に相当する物品が混ざっている事からして、ここにある物は人間社会からの盗品である事がわかるでしょう。それはグルヌイよりはいくばくか知能を持った魔物がいる事を示しています。
部屋Dに入ると、まずPCたちの目に入るのはヘレティアの若木です。
洞窟内なので植物の成長に適した環境だとは言えませんが、高さ2mほどの若木が部屋の中央に立っており、この部屋にギミック[ヘレティアの瘴気]を発生させています。このまま放置すれば、やがて洞窟からヘレティアの瘴気が噴出し、ヘレティアの種が洞窟外に運ばれ、そして自然を侵蝕していく事は明らかだと言えます。
しかし、そのヘレティアの木を占領旗代わりに見立てたかのように、ここを棲家にしている魔獣たちがいます。具体的には、グルヌイが3匹+ガーグが2匹です。
2匹のガーグがこのダンジョンのボスです。彼らは魔獣の中では比較的高い、類人猿レベルの知能を持っています。より愚かなグルヌイを飼い慣らし、食料集めなどをさせていたのです。場合によっては女性が攫われ、苗床にされていた可能性もあったかもしれません。
いずれにせよ、PCたちを侵入者と認めると、魔物たちは襲いかかってきます。
これを撃退し、ヘレティアの木を折るか焼くなどして排除すれば、ミッション達成となります。
エンディングシーン
単純な魔物退治ですので、細かいエンディングはあまり必要ないでしょう。ですがPLが乗り気であれば、酒場の店主あたりから労いの言葉ぐらいはかけてあげてもいいでしょう。あるいは戦闘中に(クライシスアクトの演出で)陵辱されてしまったPCがいたならば、その精神的なケアをRPするのもいいかもしれません。
いずれにせよ、報酬をPCたちが受け取って、シナリオは終了となります。
順当に行けば、経験点は、3(ミッション達成)+6(敵の最高GL×2)+5(魔物討伐)=14となります。各々のPCは、ここから(自身のGL×2)を引いた値を獲得経験値としてください。