嘆きの村
概要

 このシナリオは、GL3前後の4人PTを想定している戦闘中心のシナリオです。
 初期のGL2キャラクターでも参加は可能ですが、少々厳しい戦いにはなるでしょう。全員が初期キャラクターの場合、5人PTでもいいかもしれません。
 戦闘重視型シナリオなので、探索重視型のキャラクターは出番が少ない事になるかもしれません。

オープニングシーン

 PCたちが、ある宿場村に滞在している状態からシナリオは始まります。
 PCたちがどこかの街に住んでいる冒険者、あるいは神殿に所属している討伐者であるならば、ちょっとした依頼を片付けてきた帰りとしておくのがいいでしょう。単発セッションとしてプレイするのなら、村の住人がPCでも構いません。

 PCたちが宿の食堂などで一堂に介しているところへ、息を切らせて村人がやってきて、妖魔の群れがやってきた事を伝えてきます。
 襲撃してきた妖魔とは、オークの群れです。村人たちに特徴を聞けばオークである事はわかります。シナリオの舞台をフェルサリアのどの地域にするかにもよりますが、多くの場合、ダンジョン、またはヘレティアの勢力圏に住んでいた一団が、食料と雌を求めて略奪に来たというのが典型的な筋書きでしょう。
 PCたちがこれに立ち向かおうとするならば、ミドルシーンへ移行します。

ミドルシーン

 ミドルシーンは、屋外へ出たPCたちがオークたちの群れの蛮行を目撃する所から始まります。
 オークたちは群れをなして、商店から食料や物品を奪い、男は殺し、女は犯そうとします。PCたちが対処に立ち上がった時には、既に多少の被害が出ている事でしょう。
 村人たちも武器代わりになる道具を持って応戦して身を守ろうとしますが、徐々に追い詰められていく様子である事は傍目にも明らかにわかります。
 PCたちがこれの助けに入ろうとするなら、オーク×3、オーク・ウォリアー×2との戦闘になります。

 PCたちがこの戦闘に勝利すると、どうにか村人たちも他のオークを追い返す事に成功します。生き残ったオークたちは村外れの方角へと逃げ帰っていきます。
 PCたちはこの間に負傷者の治療をしても構いません。PCたちがそのまま敵を待ち受ける体勢に入るなら、逃げたオークたちに助けを求められた群れのボスと、その取り巻きたちがやってきます。あるいはPCたちが逃げたオークを追うならば、村外れで待ち受けているオークたちの群れのボスと相対する事になります。この場合、オークは陵辱された村娘数人をゴミのように打ち捨てて、奪った食料を貪り食っています。また、群れのボスには数匹のオークが取り巻きとなっています。
 いずれにせよ、このオークの群れのボスと取り巻き数匹を倒せば、オークたちの群れは退散していきます。
 オークの群れのボスは、オーク・チーフテンの強個体です。取り巻きはオーク・ウォリアー1匹、オーク・シャーマン2匹、オーク3匹です。

エンディングシーン

 村を救ってくれた謝礼として、村長がPCたちに一人600G.Pをくれます。
 村のその後の様子を描写してもいいですが、被害がゼロとはいかないでしょうし、あまり克明に描写しすぎても鬱々とした気分になる恐れもあるので、ほどほどにしましょう。
 経験点は、順当にいけば3(ミッション達成)+8(敵の最高GL×2)+1(強個体)+5(魔物討伐)=17になります。各々のPCは、ここから(自身のGL×2)を引いた値を獲得経験値としてください。