旧スヴィニア王国跡
国土面積 |
★★★ |
国家人口 |
? |
経済力 |
? |
軍事力 |
★★★★ |
治安 |
★ |
学術水準 |
★ |
天父信仰 |
★ |
地母信仰 |
★ |
魔物脅威 |
★★★★★ |
国際緊張 |
★★★★★ |
スヴィニア王国は、フェルサリア中部の西側にかつて存在していた国家です。
まだバルハリア連邦が多数の民族の入り乱れる混沌とした状態にあった時代、その西にそびえる大国でしたが、
今を去ること十年ほど前、地底から一斉に侵攻してきた妖魔たちの軍勢によって王都が陥落しました。
王都は見るも無惨に破壊しつくされ、ヘレティアの浸食によって自然の生態系も狂い、国内の交通網も分断され、
残る都市も大半が同じように攻め滅ぼされてしまいました。
現在は対外的にもスヴィニア王国は滅亡したものとみなされています。
国内の実情に目を向ければまさにその通りで、妖魔が支配する、魔物たちの帝国と化しています。
国土の大半がヘレティアの浸食によって人間の住めない土地となってしまっており、国家人口も王都陥落以前の
一割にも満たない程度まで減少し、辺境に隠れ住むような生活を強いられてしまっています。
妖魔の軍勢の侵攻は数え切れないほどの犠牲者を出し、生存者もその大半はヘレティアの影響によって魔物化し、
妖魔たちの帝国における奴隷としての日々を送っています。
この国を現在支配しているのは、妖魔の中でも最も多い個体数を誇る種族であるオークです。
より上位の存在であるリンドヴルムが支配に価値や興味を見出さないゆえに得られた地位とも言えますが、
"オーク皇帝"を名乗るブフィールという名のオークは生半可なリンドヴルムにも匹敵するほどの強さを持ち、
その力でオークの戦士たちをまとめ上げ、恐怖によって己の支配体制を確固たるものとしています。
オーク皇帝ブフィールと、それに従う大半のオークたちは、フェルサリアにおいて人類を魔物の軍門に降らせ、
この世界を自分たちの支配する楽園に作り変える事を目的として行動しています。
噛み砕いて言えば、それは世界征服であり、同時に純粋な人類の滅亡にも繋がる目的だと言えるでしょう。
現在では強大な軍事力を持つ東のバルハリア連邦とお互いに警戒し合っている膠着状態が続いており、
国境を接するバルハリア連邦、カルディナ教国、ファーレーン王国、リーフェリア立憲君主王国それぞれに
散発的な被害や小競り合いがときおり発生している程度です。しかし、バルハリア連邦が隙を見せれば
すぐにでも侵攻を再開するであろう事は想像に難くありません。
オークの支配する街の生活水準はお世辞にも高いとは言えません。
彼らは、破壊した街のうち保存状態の良い廃墟を占拠したり、藁葺きや石組みの簡単な住居を奴隷に作らせる等して
住居を構え、衣食住を奴隷である人間(多くの場合、魔物化してキュバスになっています)に賄わせて生活します。
こう言うとまったくもって寄生者以外の何物でもありませんが、彼らは人間の文明が自分たちのぞれよりも
遥かに優れている事を知っており、力で脅してその文明の力を利用しているのです。
そのため、同じオークと言っても、彼らは他の地方に住むオーク達に比べると身につけている武具も良い物で、
栄養状態がいい為か、体力的にも優れている者が多いようです。