クライシスアクト

クライシスアクトとは、PLの意思による自発的なピンチの演出です。
(ピンチと呼ぶにはいささか手遅れな状態になっているものも多々ありますが)

ヴァルキリーズ・チルドレンは多くの場合、ヘレティアの花が発する瘴気が充満した場所で戦っていたり、
あるいは魔物の卑劣な罠や暗黒魔法などで苦しめられたりするものです。
瘴気は肉体を疼かせ理性を蝕み、また妖魔を始めとした少なからぬ魔物は人類の女性を孕み床として、
また嬲って弄ぶ玩具として好む性質がある事がそれらの由来です。
これらの危機をクライシスアクトという形で演出し、危機を跳ね除けるための一時的な力を得るのです。

具体的には、クライシスアクトの演出を行う事によって、キャラクターは【CP】と【SP】を獲得します。
どのようなクライシスアクトがあるかは、クライシスアクト一覧を参照してください。

クライシスアクトの使用方法

クライシスアクトを使用する方法は2つあります。

ひとつは、戦闘中にクライシスアクトの『発動条件』を満たしたタイミングで使用を宣言し、演出を行う事です。
こちらは条件を満たしさえすれば、制限なく使用する事が可能です。

もうひとつは、戦闘以外の場面で、ロールプレイとしてクライシスアクト名に該当する行為を行う事です。
ただし、これはただ演出しただけでよいというものではなく、『ピンチの演出』である必要があります。
なぜなら、クライシスアクトはピンチの演出であり、そのピンチを跳ね除けるための力を得るためのものだから――
という建前はありますが、実際のところクライシスアクトはエロ演出が大半ですので、再現なく許可してしまうと、
『ミッションそっちのけでエロい行為に没頭し、しかるのち大量のCPで悠々とミッションをクリア』
という戦法がまかり通ってしまいますので、これを防止するために、ピンチの演出でなければいけないとしてあります。

具体的にどこまでがピンチの演出と認められるかはGM次第です。
原則としてクライシスアクトは戦闘中に使うもの、ただしピンチを演出するシーンがあれば非戦闘時にも使用チャンスはある…
という程度の認識に留めて運用するよう心がけてください。

また、ひとつのクライシスアクトは、1セッション中に1回しか使用する事ができません。

CPの獲得と使用

【CP】とはCrisisPointの略で、危機を跳ね除けるために振り絞るための一時的な力です。
クライシスアクトを使用する事によって得る事ができ、困難な障害を乗り越えるための大きな助けとなります。

具合的には、【CP】は下記の方法で使用する事ができます。
使用方法 使用タイミング CP1消費あたりの効果
一般行為判定の達成値上昇 判定直前 達成値1/CP1
一般行為判定の達成値上昇 判定直後 達成値1/CP2
与えるダメージの増加 命中or魔法行使判定直後 ダメージ+1/CP1
受けるダメージの減少 回避or魔法抵抗判定失敗直後 ダメージ-1/CP1
一般行為判定の振り直し 判定直後 振り直し1回/CP2
【MP】の回復 いつでも可 MP1/CP1


なお、【CP】はあくまでも一時的な力です。セッションを跨いで持ち越される事はありません。

SPの獲得

リザルト処理の項目にも記述してありますが、セッション終了後、
クライシスアクトを使用したプレイヤーキャラクターたちは、魔物との戦いの場において、
またはヘレティアの瘴気が漂っている中でクライシスアクトを使用して獲得した【CP】の総量と
同じだけの【SP】を強制的に獲得します。

【SP】はStainPointの略で、キャラクターの心身に蓄積してしまった"穢れ"を示します。
これはキャラクターが瘴気に汚染されて魔物化しつつある度合いを数値で表したものです。

魔物化とは、一般的にキュバス化――女性であればサキュバス化を意味します。
つまりこれは、瘴気による穢れが浸透していく事で、心と体が淫猥なものに作り替えられていく事を意味します。
それゆえ、よりハードなエロスを表現する、高効率なクライシスアクトを使用可能になるといった恩恵もあります――
が、基本的には魔物化という形でのキャラクターロストを招く値と捉えてください。