セッションの進行

本作のセッションは、GM1名に加え、通常2〜4名程度のプレイヤーによって行われます。
基本的にはGMの作ったシナリオに沿って物語が進行し、多くはその中で敵である怪物との戦闘や、ダンジョンの探索が起こる事でしょう。
また戦闘以外にも、様々な問題に直面しては解決を求められる事になるはずです。 お互い協力し、これを解決してください。

そのようにして進むセッションの一般的な進行手順を、ここでは記載します。

セッションは、基本的に『シーン』単位で進行していきます。
『シーン』は、映画やドラマ、漫画やアニメ、小説などでも頻繁に用いられる『場面』だと思ってください。
この『シーン』を連続して行っていく事で、ひとつの物語であるセッションが進行していくのです。
オープニングシーン

原則的に冒険者という立場であるプレイヤーキャラクターたちが、どのような経緯でその場に居合わせ、
どのような冒険に乗り出すのか――どのようなミッションを受けるのかの説明、演出が行われる段階です。
形式としては、『酒場で依頼を請ける』『攻めてきた魔物を迎え撃つ』などいろいろな物が考えられますが、
基本的にはプレイヤーキャラクターたちが事態の解決に乗り出す所までを行うシーンと考えてください。

ミドルシーン

ミドルシーンは、ミッションの達成に向けて実際にプレイヤーキャラクターたちが行動するシーンになります。
あるいは、何らかの事件に巻き込まれたタイプの話の流れであれば、状況によって強制的に動かされる事もあるでしょう。
いずれにせよ、ミドルシーンで行うべき事は、セッションの内容によってどのようにも変わり得ます。
魔物のコロニーと化しているダンジョンでの探索、事件の解決のための情報収集などが考えられます。

原則としてミドルシーンの状況設定などはGMが主導して行いますが、GMの許可さえあれば、PLがシーンの内容を提案し、
ミッション達成のための何らかの行動を取っても構いません。
特に、街中で起こった事件の解決のために奔走する、さながら探偵のようなシティアドベンチャー型シナリオでは
移動先や行動内容をPLの側から宣言するのは極めて一般的と言えます。

マスターシーン

GMは、『マスターシーン』を入れても構いません。
マスターシーンとは、プレイヤーキャラクターが一切登場できないシーンです。
PLへのメタ情報の提供や、演出のためのシーンと考えていいでしょう。
ただし、あまりやりすぎるとPLに暇をさせてしまいますので、ほどほどに。

バトルシーン

魔物をはじめ、敵対意図が明らかな存在と遭遇した場合、多くは戦闘で雌雄を決する事になるでしょう。
その場合は戦闘ルールを用いて解決する事になります。
戦闘は、それ単体を1シーンとして考えます。

エンディングシーン

魔物の親玉を倒した、ダンジョンの中核を成していたヘレティアの木を取り除いた、事件を解決した…など、
ミッションを達成する事ができたら、セッションはエンディングシーンへ移行します。

エンディングシーンではセッションの結末が語られます。
ミッションが成功裏に終わったのなら、GMは、プレイヤーキャラクターたちの活躍がどのような影響を周囲に与えたか、
PLが実感できるよう配慮した結末の語り方を行ってください。

逆に、プレイヤーキャラクターたちが魔物に敗北したなどの経緯によりミッションが失敗した場合には、
プレイヤーキャラクターたちが魔物に嬲られているなどの様子を描写する事もあるでしょう。

いずれにせよ、エンディングシーン終了後、リザルト処理に移行します。