魔法

本作において、魔法と呼ばれるものには複数の系統があります。
クレリックが神の権能を模倣して発動する『神威魔法』、
メイジが世界の物理法則を部分的に書き換えて発動する『全智魔法』、
魔物たちが用いる、原理不明の邪悪な力による『暗黒魔法』です。

しかし、ゲームとしての処理的には、いずれも行使の方法は変わりません。
ここでは、そのルールについて記載していきます。

魔法の行使

魔法を実際に行使するには、まず使用しようとする魔法に相応の【MP】を消費しなくてはなりません。
【MP】を消費して初めて、魔法を行使するための行為判定を行うことが出来ます。

魔法を行使する者は、【魔力】による行為判定を行います。
これが"絶対失敗"でない限り、魔法は発動します。

魔法の射程距離

特に射程距離が明記されていない魔法については、およそ5〜10m程度の射程距離として扱う。

発動体

『全智魔法』だけは、魔法の使用の前提として『発動体』が必要になります。
具体的には、買い物ルールにおける『全智魔法の発動体』化を行った武器を
装備している状態でのみ魔法を使用する事ができる、という制限です。

魔法抵抗

魔法の対象となった者は、"抵抗"を試みる事ができます。
具体的には、魔法行使の判定の達成値を目標値として、【耐力】で行為判定を行います。
これに成功すると、原則として、自身にかけられた魔法を完全に無効化する事ができます。

攻撃魔法とクリティカルヒット

魔法の中には、直接的に対象にダメージを与える効果のものが存在します。
これらの魔法にはいくつか特殊なルールが存在します。

まず、攻撃魔法は確実に命中します。
ただし、前述の魔法抵抗によって、その効果は異なります。
対象が抵抗に失敗した場合、対象は【防御力】によるダメージの減算をできず、そのまま実ダメージを受けます。
対象が抵抗に成功した場合、【防御力】によるダメージの減算が行われる他、バッドステータスの付与などの
副次的な効果も一切発生しなくなります。
(【魔力】×2ダメージを与える魔法は、【防御力】による減算を行ってから×2してください)

また、一部の戦闘用の攻撃魔法は、武器と同様に【CRT】が設定されています。
そういった魔法は、魔法行使の判定のダイスが【CRT】以上の出目だった場合、白兵攻撃と同様にクリティカルヒットします。
具体的には、戦闘ルールのクリティカルヒットの項目を参照してください。

MPの自然回復

魔法を使用した事によって消費された【MP】は、休息によって回復します。
具体的には、6時間以上の継続した睡眠を取る事で【MP】は完全に回復します。
ただし、これは熟睡できる場合に限定です。非常に寝心地の悪い環境の場合、GM判断により回復しない、
または回復量が半減するなどの場合もありえます。

魔法の持続時間の中断

持続時間が表記されている魔法は、基本的にその表記通り持続しますが、例外があります。
(1)術者が意図的に中断しようとした場合
(2)《解術》などで効果を打ち消された場合
上記に該当した場合、効果持続中の魔法はただちに消滅します。